コスモス観察日誌 間引き いまだできず

2025.11.13

コスモスの種をまいてから、あっという間に数週間が経った。最初は土の表面に小さな芽が顔を出しただけだったのに、今ではプランターの中が緑でいっぱいになっている。毎朝水をやりながら、成長の様子を観察するのが日課になっていて、まるで小さな森を育てているような気分だ。けれど、ここにきて一つの問題に直面している。それが「間引き」だ。

間引きって、簡単に言えば、元気な芽を残して他の芽を抜く作業。植物にとっては必要なプロセスで、スペースや栄養を確保するためには避けて通れない道らしい。でも、いざ自分でやろうとすると、これがなかなか難しい。どの芽も一生懸命に育っているように見えて、どれを抜くべきか決められないのだ。特に、双葉がしっかり開いて、茎もピンと立っているような子たちを見ると、「ごめんね」と言いながら抜く勇気が出ない。

それに、間引きのタイミングもよくわからない。ネットで調べると、「本葉が2〜3枚出た頃が目安」と書いてあるけれど、うちのコスモスたちは本葉が出始めたばかり。もう少し様子を見た方がいいのか、それとも今がチャンスなのか、判断に迷ってしまう。しかも、間引きが遅れると、根が絡まってしまって、残すつもりだった芽まで傷つけてしまうことがあるらしい。そう聞くと、ますます焦る気持ちが募る。

とはいえ、焦って失敗するのも避けたい。だから、今は毎日じっくり観察しながら、どの芽がより元気か、どの位置にある芽が育ちやすそうかを見極めようとしている。まるでオーディションの審査員になったような気分だ。どの子も魅力的で、選べない。けれど、最終的には選ばなければならない。植物を育てるって、思った以上に心が揺れる作業なんだなと実感している。

それでも、こうして悩みながらも植物と向き合う時間は、なんだか心が落ち着く。日々の忙しさの中で、コスモスの成長を見守ることが、ちょっとした癒しになっている。間引きの決断はまだできていないけれど、もう少しだけこの小さな森のようなプランターを楽しんでいたい。そんな気持ちで、今日もまた水をやりながら、コスモスたちに話しかけている。

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