6月上旬、空いた鉢に植えたアサガオが、毎朝の楽しみになっている。最初は小さな双葉だったのに、日ごとにツルを伸ばし、支柱に絡みつきながらぐんぐん成長していく様子は、見ていて飽きない。特に梅雨が明けてからは、太陽の光をたっぷり浴びて、葉っぱの緑も濃くなり、9月に入って花が咲き始めた。
最初に咲いたのは、淡いブルーの花だった。朝の光の中でふわっと開いたその姿は、まるで空に浮かぶ雲のようで、思わず見とれてしまった。それからというもの、毎朝起きるたびに窓を開けてアサガオをチェックするのが日課になった。面白いことに、咲く花の色が日によって少しずつ違う。ある日は濃い青、またある日はピンクがかった紫。同じ株から咲いているのに、どうしてこんなに色が変わるのか不思議でたまらない。

調べてみると、アサガオの花の色は気温や土の状態、日照時間などによって微妙に変化するらしい。特に朝の気温が低いと、色が濃く出る傾向があるそうだ。確かに、涼しい朝には深い青や紫の花が多く、暑い日には淡い色合いの花が咲いている気がする。こうした自然の変化を、毎日目の前で観察できるのは本当に贅沢なことだと思う。
また、花の咲き方にも個性がある。ある日は一輪だけぽつんと咲いていたかと思えば、次の日には三輪も四輪も一斉に開いていたりする。ツルの先端に近いほど新しいつぼみが多く、成長の勢いを感じる。花が咲いた後は、しぼんで種をつける準備に入るのだけれど、その過程もまた興味深い。しぼんだ花の根元が少しずつ膨らんでいき、やがて小さな実のようなものができる。これが種になるのだと思うと、来年への楽しみも膨らんでくる。
毎日同じようでいて、少しずつ違うアサガオの姿に、自然の奥深さを感じる。忙しい日々の中でも、朝の数分間、アサガオを眺めるだけで心が落ち着く。花の色や数、ツルの伸び具合を記録していくうちに、ちょっとした変化にも敏感になってきた。こうして観察を続けていると、植物と少しずつ会話しているような気分になるから不思議だ。これからも毎朝、アサガオとの小さな対話を楽しみにしていきたい。

