10月に種をまいたコスモスが2月に咲くまでの成長記録

10月の初め、まだ日中は少し汗ばむくらいの陽気の中、庭の片隅にコスモスの種をまいた。秋に種をまくなんて少し変わってるかもしれないけれど、温暖な地域では冬越しして春先に咲くこともあると聞いて、ちょっとした実験のつもりで始めたのがきっかけだった。種はピンク、キバナコスモスで、袋を開けた瞬間からワクワクが止まらなかった。 まいてから数日後、小さな芽が土の表面に顔を出し始めた。10月中旬には双葉がしっかりと開き、細くて頼りないながらも、確かに命がそこにあることを感じさせてくれた。朝晩の冷え込みが少しずつ強くなっていく中で、芽たちはゆっくりと、でも確実に成長していった。11月に入ると本葉が出てきて、茎も少しずつ太くなり、風に揺れる姿がなんとも可愛らしかった。 12月になると、さすがに成長のスピードは落ちた。日照時間も短くなり、気温もぐっと下がってきたので、植物たちも冬眠モードに入ったようだった。それでも、霜が降りる朝には不織布をかけてあげたり、風の強い日は鉢を軒下に移動させたりと、できる限りのサポートをして過ごした。寒さに耐えながらも、葉の色は意外と元気で、枯れることなく冬を越してくれたのは嬉しい驚きだった。 年が明けて1月。寒さのピークを迎えるこの時期でも、コスモスたちはじっと耐えていた。成長はほとんど止まっているように見えたけれど、根っこはしっかりと地中で力を蓄えていたのかもしれない。そして2月に入ると、日差しが少しずつ春めいてきて、植物たちもそれを感じ取ったのか、急に茎が伸び始めた。つぼみらしきものが見えたときは、本当に感動した。あの小さな種が、寒い冬を乗り越えて、ついに花を咲かせようとしているなんて。 そして2月の中旬、ついに一輪目の花が開いた。淡いピンク色で、朝日を浴びてキラキラと輝いていた。その瞬間、これまでの数ヶ月の手間や心配がすべて報われた気がした。コスモスは本来、秋の花というイメージが強いけれど、こうして冬を越えて春先に咲く姿もまた、たまらなく愛おしい。これからも季節を少しずらして、いろんなタイミングで花を楽しんでみたいと思った。

