家の周りの木々が赤や黄色に染まり、落ち葉が風に舞う季節になった。朝晩の空気はひんやりとして、秋の深まりを肌で感じるようになったこの頃、ふと庭に目をやると、そこにはまだ元気に咲き続けているあさがおがある。しかも、その色は夏の名残を感じさせるような鮮やかなカレドニアブルー。紅葉の中にぽつんと咲くその姿は、まるで季節に逆らっているかのようで、思わず足を止めて見入ってしまう。

普通、あさがおといえば夏の花というイメージが強い。朝早くに咲いて、昼にはしぼんでしまう儚さもまた魅力のひとつだ。けれども、このカレドニアブルーのあさがおは、秋の冷たい風にも負けず、毎朝しっかりと花を開かせている。周囲の木々が葉を落とし始めている中で、彼女だけがまだ夏の記憶を抱えているように見える。

もちろん、日照時間が短くなり、気温も下がってきているので、花の数は少しずつ減ってきてはいる。それでも、毎朝カーテンを開けるたびに、青く澄んだ花が一輪でも咲いていると、なんだか元気をもらえる気がする。まるで「まだ終わってないよ」とでも言っているようで、こちらも「そうだね、もう少し頑張ろうか」と返したくなる。

このあさがおが特別なのか、それとも育て方が良かったのかは分からないけれど、確かに言えるのは、彼女の生命力がすごいということ。夏の終わりに咲き始めてから、もう2ヶ月以上も咲き続けている。しかも、朝晩の気温が10度を下回る日もあるというのに、葉もまだ青々としていて、つるも元気に伸びている。

紅葉の美しさに目を奪われがちなこの季節だけれど、足元や庭先に目を向けると、こんなふうに季節外れの花がひっそりと咲いていることもある。そういう小さな発見が、日々の暮らしにちょっとした彩りを加えてくれるのかもしれない。
季節は確実に冬へと向かっているけれど、このカレドニアブルーのあさがおが咲いている限り、私の中ではまだ少しだけ夏が残っているような気がする。そしてその存在が、寒さの中にもあたたかさを感じさせてくれる。自然の中にある小さな奇跡に、今日もまた感謝したい。

