種を蒔いてから3日目。朝起きて、真っ先にベランダのプランターを覗き込むのが、すっかり日課になってきた。一昨日までは土の表面に変化は見られなかったけれど、今日はなんだか様子が違う。よく目を凝らしてみると、土のあちこちがほんの少し盛り上がっている。これはもしや…と期待が高まる。
手でそっと触れてみると、土の下から小さな突起が押し上げてくる感触がある。まだ芽は見えていないけれど、確実に何かが動き始めている。種の中で眠っていた命が、ようやく目を覚まし始めたのかもしれない。思わず「がんばれー」と声をかけたくなるような、そんな愛おしさがこみ上げてくる。
気温はここ数日で少しずつ上がってきていて、昼間は30度を超える日もある。ひまわりにとってはちょうどいい気候なのかもしれない。日当たりのいい場所にプランターを置いているおかげで、土もほんのり温かく、発芽にはぴったりの環境になっているようだ。水やりも朝に軽く霧吹きで湿らせる程度にしていて、過湿にならないように気をつけている。
それにしても、たった3日でこんなに変化があるなんて、植物の生命力には本当に驚かされる。一昨日まではただの土だった場所に、今は確かな「動き」がある。午前と午後で、この小さな変化がとても嬉しい。まるで、ひまわりたちが「もうすぐ出るよ」と合図を送ってくれているような気がする。
ちなみに、種を蒔いたときに少し深めに埋めたものと、浅めに埋めたものがあるのだけれど、どうやら浅めに埋めた方が早く反応しているみたい。土の盛り上がり方が明らかに違う。やっぱり発芽にはある程度の深さが関係してくるんだなと、ちょっとした実験気分で観察している。
これから数日で、きっと他の芽が顔を出すはず。そう思うと、毎朝の観察がますます楽しみになってくる。まだまだ始まったばかりのひまわり観察日誌だけど、こうして少しずつ変化を感じられるのが何よりの喜びだ。明日はどんな姿を見せてくれるのか、今からワクワクしている。