あじさい 水色

2025.06.27

初夏の訪れとともに、庭先にふわりと咲き始める水色のアジサイ。その涼しげな色合いは、暑さを感じ始める季節にぴったりで、見ているだけで心がすっと落ち着くような気がします。特に水色のアジサイは、他の色に比べてどこか儚げで、でもしっかりとした存在感があって、庭の雰囲気を一気に爽やかにしてくれるんですよね。

そんな水色のアジサイを主役にした庭づくりを考えるとき、まず意識したいのが植える場所。アジサイは半日陰を好むので、直射日光がガンガン当たる場所よりも、朝日が差し込むような東側のスペースや、木陰になるような場所がベストです。特に水色のアジサイは、土の酸性度によって色が変わる性質があるので、青みを保ちたいなら酸性寄りの土壌を意識してみるといいかもしれません。ピートモスや硫酸アルミニウムを使って土壌を調整するのも一つの方法です。

また、水色のアジサイを引き立てるためには、周囲の植物とのバランスも大切です。例えば、白いカラーリリーやシルバーリーフの植物と組み合わせると、アジサイの青がより鮮やかに映えますし、全体的に涼しげな印象になります。逆に、濃い緑の葉を持つ植物と合わせると、コントラストが生まれて水色の花がより際立ちます。こうした組み合わせを考える時間もまた、庭づくりの楽しみのひとつですよね。

さらに、アジサイの足元には小さなグラウンドカバーを植えるのもおすすめです。例えば、タイムやセダムなどの低めの植物を選べば、アジサイの根元が寂しくならず、全体にまとまりが出ます。しかも、これらの植物は手入れも比較的簡単なので、ガーデニング初心者にもぴったりです。

そして、せっかくの美しい水色のアジサイですから、夜のライトアップもぜひ取り入れてみてください。ソーラーライトや小さなガーデンライトを使えば、日が落ちた後も幻想的な雰囲気を楽しめます。特に梅雨時期のしっとりとした空気の中で見るアジサイは、昼間とはまた違った表情を見せてくれるので、ちょっとした癒しの時間になりますよ。

こうして考えてみると、水色のアジサイを中心にした庭づくりは、見た目の美しさだけでなく、季節の移ろいを感じたり、日々の暮らしに小さな楽しみを加えてくれたりと、いろんな魅力が詰まっています。初夏の庭に、ぜひ一株、水色のアジサイを迎えてみてはいかがでしょうか。

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