あさがお 観察日誌 

2025.07.06

庭の片隅にあさがおの種をまいた。今年はちょっと工夫して、フェンスを使って蔓の成長を観察してみることにした。これまでは支柱を立てていたけれど、フェンスならもっと自然に、そして広がりを持って伸びていく様子が見られるんじゃないかと思ったのだ。

最初の数日は、土の中から芽が出るのをじっと待つだけ。毎朝水をあげながら、「まだかな」とつぶやく日々が続いた。ようやく小さな双葉が顔を出したときは、思わず「おはよう」と声をかけてしまった。そこからは日ごとに変化があって、観察するのが楽しくなってきた。

蔓が伸び始めたのは、芽が出てから2週間ほど経った頃だった。最初はどこに向かって伸びていくのか分からず、地面を這うようにしていたけれど、フェンスの近くに誘導してあげると、すぐにそれに気づいて巻きつき始めた。まるでフェンスが「こっちだよ」と呼びかけているみたいで、植物の本能ってすごいなと感心した。

日が経つにつれて、蔓はどんどん上へ上へと伸びていった。朝の光を浴びながら、フェンスにしっかりと巻きついていく様子は、まるでダンスをしているようだった。特に雨上がりの朝は、葉っぱに水滴がキラキラと光っていて、まるで宝石みたい。そんな瞬間を見逃さないように、毎朝、観察するのが日課になった。

ある日、ふと気づくと、蔓がフェンスの上端にまで到達していた。そこからは横に広がるようにして、まるでフェンス全体を覆うカーテンのようになっていった。

フェンスを使ったあさがおの観察は、ただの植物の成長記録以上に、日々の小さな喜びを与えてくれるものになった。来年もまた、同じように育ててみようと思う。

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