今年の夏、あさがおの観察を始めてみることにした。小学校の頃に育てた記憶はあるけれど、大人になってからはすっかりご無沙汰だった。たまたまホームセンターで見かけた種に惹かれて、なんとなく懐かしい気持ちで購入。せっかくなら、ちゃんと育てて記録してみようと思い、ベランダのフェンスを使って蔓の成長を観察することにした。
最初は小さなプランターに種をまいて、毎朝水をあげるところからスタート。数日後、土の表面から小さな芽が顔を出したときは、思わず「おおっ」と声が出た。そこからは日ごとに変化があって、双葉が開き、本葉が出てくる様子を見ているだけで、なんだか癒される。特に朝の光の中で葉がキラキラしているのを見ると、今日も一日がんばろうって気持ちになる。
蔓が伸び始めたのは、種まきから2週間ほど経った頃だった。最初はどこに向かって伸びていくのか分からず、ちょっと心配だったけれど、フェンスの近くに鉢を置いておいたら、自然と蔓がフェンスに絡み始めた。あさがおって、ちゃんと支えを見つけて自分で巻きついていくんだなぁと感心。しかも、毎日少しずつだけど確実に伸びていくのが面白くて、朝起きるたびに「今日はどこまで伸びたかな?」と確認するのが日課になった。
今日、蔓がフェンスの上の方まで到達しているのを見て、ちょっとした達成感を感じた。まるで一緒に成長しているような気分。しかも、蔓が絡みつく様子がとても繊細で、まるで手を伸ばして何かをつかもうとしているみたい。風が吹くとゆらゆら揺れて、その動きもまた可愛らしい。
そして、蔓がしっかりフェンスに絡んでいるおかげで、花も安定して咲きそう。どれくらい咲くのか、楽しみがどんどん増えていく。フェンスを使ったことで、あさがおの自然な成長の流れを間近で観察できて、本当に良かったと思う。
これからも毎日少しずつ変化していくあさがおを見守りながら、日々の小さな発見を楽しんでいきたい。何気ない日常の中に、こんなにワクワクする瞬間があるなんて、ちょっと得した気分だ。